AI政策動向マンスリー情報

AIセーフティに関する内容を中心に、国内外の主なAI政策動向をお届けします。
なお、情報収集の都合上、項目ごとに掲載対象期間が異なる場合がございます。

日本AISIの活動(12月1日~12月31日)

  1. (2025/12/01)国際ロボット展におけるプレゼンテーション動画を公開
    2025年12月1日、YouTube上で、国際ロボット展におけるプレゼンテーション動画「ロボティクスSWGの取組状況と今後の進め方について」を公開した。
    https://www.youtube.com/watch?v=dpS1S0UEvjU(動画)

  2. (2025/12/02)データ品質マネジメントガイドブックの1.01版を公開
    2025年12月2日、データ品質マネジメントガイドブックの1.01版を公開した。正確性と可読性を向上させるため、表現を修正する等の微調整を行ったもの。
    https://aisi.go.jp/output/output_framework/data_quality_management_guidebook/
    https://aisi.go.jp/assets/pdf/251202_Data_quality_management_guidebook.pdf(英文版)

  3. (2025/12/02)Treasure Data Connected World 2025にて、所長の村上が登壇
    2025年12月2日、トレジャーデータ株式会社が主催するTreasure Data Connected World 2025において、所長の村上が「『安全性とガバナンス』が切り拓くAI時代の競争力」と題したディスカッションを行った。
    https://www.treasuredata.co.jp/connected-world-2025/

  4. (2025/12/04、05)第4回AISI国際ネットワーク会合に参加
    2025年12月4日及び5日、米国サンディエゴで開催された第4回AISI国際ネットワーク(高度なAIの測定・評価・科学のための国際ネットワーク)会合に参加し、AIの評価測定に関する議論を行った。
    https://www.gov.uk/government/news/efforts-to-share-best-practices-on-ai-measurement-and-evaluations-driven-forward-through-the-international-network-for-advanced-ai-measurement-evalua
    https://www.industry.gov.au/news/australia-meets-global-partners-ai-evaluation-and-measurement

  5. (2025/12/11)第7回データ活用社会創成シンポジウムにて、所長の村上が講演
    2025年12月11日、東京大学UTokyo Compass推進会議 学知創出分科会データプラットフォームイニシアティブが主催する第7回データ活用社会創成シンポジウムにおいて、所長の村上が「AI利活用を支えるデータ品質とAI安全性」と題して講演を行った。
    https://sites.google.com/g.ecc.u-tokyo.ac.jp/dp-sympo2025/program

  6. (2025/12/11)別府湾会議2025「AI未来会議」にて、副所長の平本が講演
    2025年12月11日、公益財団法人ハイパーネットワーク社会研究所が主催する別府湾会議2025「AI未来会議」において、副所長の平本が「AI社会のリスクを踏まえAIを使いこなす」と題して講演を行った。
    https://www.hyper.or.jp/activity/bbc/bbc19th/

  7. (2025/12/12)くまもとサイバーセキュリティシンポジウム2025にて、加藤研究員が講演
    2025年12月12日、熊本県情報サービス産業協会が主催するくまもとサイバーセキュリティシンポジウム2025において、加藤研究員が「AI事業者ガイドラインの概要」と題して講演を行った。
    https://kisia.gr.jp/symposium2025/

  8. (2025/12/12)事業実証ワーキンググループの専用サイトを開設
    2025年12月12日、AISIの事業実証ワーキンググループの成果を紹介する専用サイトを開設した。
    https://aisi.go.jp/lp01/

  9. (2025/12/16)令和7年度 FISC活動報告・講演会にて、副所長の平本が講演
    2025年12月16日、金融情報システムセンターが主催する令和7年度 FISC活動報告・講演会において、副所長の平本が「AIが実現する社会と安全安心な活用に向けて」と題して講演を行った。
    https://www.fisc.or.jp/event/event/007009.php

  10. (2025/12/23)第4回金融庁AI官民フォーラムにて、所長の村上が講演
    2025年12月23日、第4回金融庁AI官民フォーラムにおいて、所長の村上が講演及びパネルディスカッションを行った。
    https://www.fsa.go.jp/news/r7/singi/20251203.html

  11. (2025/12/24~26)AI担当大臣との対談動画を順次公開
    2025年12月24~26日、内閣府のX(旧Twitter)上で、AI担当大臣と所長の村上との対談動画「AIの素朴な疑問をズバリ回答!」シリーズを順次公開した。
    https://x.com/cao_japan/status/2003661911821517194
    https://x.com/cao_japan/status/2003662879632052535
    https://x.com/cao_japan/status/2004386822328373341

国内AI政策動向(12月1日~12月31日)

  1. (2025/12/02)デジタル庁、国内大規模言語モデル(LLM)を公募
    デジタル庁は12月2日、ガバメントAIで試用するLLMの公募を開始した。公募のWebページでは、国内企業や国内研究機関が開発する大規模言語モデル(LLM)が行政の信頼性を確保しつつ、安全・安心な生成AIの利活用を推進する上でも必要と説明されている。
    https://www.digital.go.jp/news/1b093bba-a4c8-4001-8a92-ff3667a69198

  2. (2025/12/05)総務省、AIセキュリティ分科会の第6回会合を開催
    総務省はAIセキュリティ分科会の第6回会合を開催し、LLM(大規模言語モデル)の安全性ベンチマーク構築の取組及び「AIセキュリティ分科会取りまとめ(案)」の検討を行った(取りまとめについては、下記5.参照)。
    https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/cybersecurity_taskforce/02cyber01_04000001_00334.html

  3. (2025/12/23)内閣官房国家サイバー統括室(NCO)、「サイバーセキュリティ戦略」を公表
    NCOは12月23日、「サイバーセキュリティ戦略」を公表した。戦略(案)に対するパブリックコメントを反映したものであり、AIに対する攻撃、AIを利用した攻撃を新たなサイバーセキュリティ上のリスクとして取り上げ、AIを活用したサイバーセキュリティ確保を加えた3つの観点でのサイバーセキュリティ施策の推進を記述している点は、案と同様である。
    https://www.cyber.go.jp/pdf/policy/kihon-s/cs_strategy2025.pdf
    https://www.cyber.go.jp/pdf/policy/kihon-s/cs_strategy2025_abstract.pdf

  4. (2025/12/23)人工知能基本計画が閣議決定
    「人工知能基本計画」が12月23日、閣議決定された。骨子に対するパブリックコメントを反映したものであり、リスクへの対応として「AIの技術進歩とともに変動するリスクを適時適切に把握し、AIの透明性・公平性・安全性を始めとする適正性を確保することで、安全・安心で 『信頼できるAI』を体現し、国民が抱く不安を払拭していくことが不可欠」と記述している点は、骨子と同様である。
    https://www8.cao.go.jp/cstp/ai/ai_plan/aiplan_20251223
    https://www8.cao.go.jp/cstp/ai/ai_plan/aiplan_g_20251223.pdf

  5. (2025/12/25)総務省、「AIのセキュリティ確保のための技術的対策に係るガイドライン」(案) に対する意見募集
    総務省は12月25日、「AIセキュリティ分科会取りまとめ」を公表するとともに、本取りまとめを踏まえた「AIのセキュリティ確保のための技術的対策に係るガイドライン」(案)に対する意見を1月29日まで募集している。なお、AIエージェントは発展途上であり、脅威や対策の想定が困難なため対象外としている。
    https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02cyber01_04000001_00337.html

海外主要国のAI政策動向 ※日時は現地時間

【米国】(12月1日~12月31日)

  1. (2025/12/11)連邦政府、大統領令「AIのための国家政策枠組みの確保」を発行
    連邦政府は2025年12月11日、州ごとのAI規制がイノベーションを阻害することを避けるため、AIに関する国家政策枠組みの確立に関する大統領令「ENSURING A NATIONAL POLICY FRAMEWORK FOR ARTIFICIAL INTELLIGENCE」を発行した。イノベーションを阻害するような州のAI法を提訴するAI訴訟タスクフォースの設置、連邦資金供与の制約、州のAI法の評価の公表、AIモデルの出力結果の改変を求める州法に対するFTC法の適用(欺瞞行為の禁止)の明確化、州のAI規制法に優先する連邦統一のAI政策枠組みを確立する立法勧告(児童の安全やデータセンターインフラ等の分野の合法な州法の排除は除く)の作成等を指示するもの。
    https://www.whitehouse.gov/presidential-actions/2025/12/eliminating-state-law-obstruction-of-national-artificial-intelligence-policy/

  2. (2025/12/11)OMB、WokeAI防止関連のガイダンス(M 26 04)を公開
    OMB(行政管理予算局)は2025年12月11日、WokeAI防止の大統領令(EO14319)を調達プロセスにおいて実現させるためのガイダンス(M-26-04)を公開した。LLM調達にあたり透明性に関してベンダーに要求すべき事項等について言及されており、各省は2026年3月11日までに調達ポリシーを更新することが求められている。
    https://www.whitehouse.gov/wp-content/uploads/2025/12/M-26-04-Increasing-Public-Trust-in-Artificial-Intelligence-Through-Unbiased-AI-Principles-1.pdf

  3. (2025/12/19)ニューヨーク州知事、RAISE法に署名
    ニューヨーク州知事は2025年12月19日、RAISE法(責任あるAI安全性・教育法、RESPONSIBLE AI SAFETY AND EDUCATION)に署名し、同法が成立した。商用目的の大規模なフロンティアAIモデル開発者に対し、セーフティ計画策定・公開、第三者監査、重大インシデントの72時間以内の報告、セーフティやテスト結果記録の保持等を義務付けるもの。違反すると初回は最高で100万ドル、再犯では最高300万ドルが科せられる。
    https://www.nysenate.gov/legislation/bills/2025/S6953/amendment/B
    https://www.nysenate.gov/legislation/bills/2025/A6453/amendment/B

  4. (2025/12/22)NIST、2つのAI経済セキュリティセンターの設立を発表
    NISTは2025年12月22日、AI Action Planに基づき、MITRE(米国の公共機関に対して研究開発等の支援を行う非営利団体)と連携して、米国の製造業の生産性のためのAI経済セキュリティセンター、及びサイバー脅威から米国の重要インフラを守るためのAI経済セキュリティセンターの2つのセンターを設立することを発表した。
    https://www.nist.gov/news-events/news/2025/12/nist-launches-centers-ai-manufacturing-and-critical-infrastructure

【欧州】(12月1日~12月31日)

  1. (2025/12/10)英国サイバーセキュリティセンター、AIへの攻撃に関して警告
    英国サイバーセキュリティセンターはブログにおいて、AIに対するプロンプトインジェクション攻撃は、SQLインジェクション攻撃よりも深刻であるため、混同しないように警告するとともに、 対応策を説明している。
    https://www.ncsc.gov.uk/news/mistaking-ai-vulnerability-could-lead-to-large-scale-breaches
    https://www.ncsc.gov.uk/blog-post/prompt-injection-is-not-sql-injection

  2. (2025/12/11)英国政府とGoogle DeepMind社、AIの機会とセキュリティに関する覚書を締結
    英国政府とGoogle DeepMind社は12月11日、「英国とGoogle DeepMind間のAIの機会と安全に関する覚書」を締結した。「3章 AIセキュリティと準備態勢の強化」では、英国AIセキュリティ研究所(AISI)とGoogle DeepMind社との連携を深め、AIの最先端機能とその実世界への影響に関する技術情報交換を強化すると書かれている。
    https://www.gov.uk/government/publications/memorandum-of-understanding-between-the-uk-and-google-deepmind-on-ai-opportunities-and-security/memorandum-of-understanding-between-the-uk-and-google-deepmind-on-ai-opportunities-and-security

【アジア(中国、韓国、インド、シンガポール)】(12月1日~12月31日)

  1. (2025/12/01)欧州連合・シンガポール・デジタルパートナーシップ、第2回理事会を開催
    欧州連合・シンガポール・デジタルパートナーシップ(EUSDP)は2025年12月1日、第2回EUSDP理事会を開催した。理事会では、2024年11月に署名されたAI安全に関する共同管理協定の実施について再確認し、責任あるイノベーションと人間中心のAI開発について協力すること等が議論された。
    https://www.mddi.gov.sg/newsroom/european-union-singapore-digital-partnership-enters-new-phase--with-refreshed-priorities-in-ai--cybersecurity-and-other-emerging-technologies/

  2. (2025/12/03)インドの電子・情報技術省、India-AIインパクトサミット2026の開催を発表
    インドの電子・情報技術省(MeitY)は2025年12月3日、India-AIインパクトサミット2026の開催を発表した。同サミットは2026年2月16日から20日までニューデリーで開催され、安全で信頼できるAIを含む7つの優先テーマについて議論がなされる予定。
    https://www.pib.gov.in/PressReleasePage.aspx?PRID=2198216&reg=3&lang=1

  3. (2025/12/04)中国とASEANが第2回デジタルガバナンス対話を開催
    中国とASEANは2025年12月4日、第2回デジタルガバナンス対話を開催した。同会合では「サイバーセキュリティ」「AIガバナンス」「国境を超えたデータフロー」の3つのテーマについて議論がなされた。また、会合の中で中国政府は「中国とASEANのデジタルガバナンス協力の深化に関する中国のイニシアティブ」を発表、前述の3つのテーマについてASEAN諸国との連帯と協力の強化を表明した。
    https://www.cac.gov.cn/2025-12/04/c_1766577643987382.htm
    https://www.cac.gov.cn/2025-12/04/c_1766577618173846.htm

  4. (2025/12/09)インドの責任あるAIセンター、安全で信頼できるAIに関するグローバル会議の開催を発表
    インドの責任あるAIセンター(CeRAI)は2025年12月9日、インドの電子・情報技術省(MeitY)下のIndiaAIと共に、India-AIインパクトサミット2026のプレイベントとして「安全で信頼できるAIに関するグローバル会議」を開催することを発表した。同会議は2026年2月10日から11日にかけて開催され、AIの安全性とガバナンスの原則を実践に移すことに焦点を当てる。
    https://www.pib.gov.in/PressReleasePage.aspx?PRID=2200799&reg=3&lang=1

  5. (2025/12/10)韓国政府、「AIを用いて市場秩序を乱す虚偽・誇張広告対策」を発表
    韓国政府は2025年12月10日、第7回全国政策調整会議において「AIを用いて市場秩序を乱す虚偽・誇張広告対策」を発表した。プラットフォーム向けにAI生成物表示システムを導入し、AIによる虚偽・誇張広告の配信を迅速に阻止することを狙う。
    https://www.korea.kr/news/policyNewsView.do?newsId=148956230

  6. (2025/12/10)韓国科学・ICT省、「AIセキュリティガイド」を発表
    韓国の科学・ICT省は2025年12月10日、インターネット安全保障庁と共に「AIセキュリティガイド」を発表した。AIライフサイクルの各段階における開発者およびサービス提供者に対するセキュリティ要件や、人工知能モデルやシステムのCIA(機密性、完全性、可用性)に基づくユーザー向けのセキュリティルールを含む、計113項目で構成されている。
    https://www.korea.kr/briefing/pressReleaseView.do?newsId=156734367

  7. (2025/12/15)韓国国家AI戦略委員会、「AI行動計画(草案)」に関する意見の募集を開始
    韓国の国家AI戦略委員会は2025年12月15日、「AI行動計画(草案)」を発表した。本計画は、①AIイノベーションエコシステムの創出、②国家レベルでのAI基盤による変革、③グローバルなAI基礎社会への貢献の3本柱を中心に、これを支える12の戦略分野を設定。各省庁が実施すべき課題を提示している。2026年1月4日までパブリックコメントを受け付ける。
    https://www.korea.kr/briefing/pressReleaseView.do?newsId=156735152

  8. (2025/12/27)中国のサイバースペース管理局、「人工知能擬人化インタラクティブサービス管理暫定措置」に関する意見の募集を開始
    中国のサイバースペース管理局は2025年12月27日、「人工知能擬人化インタラクティブサービス管理暫定措置」を発表した。人間と感情的に交流するAIサービスの提供者に対して、利用者が人ではなくAIと対話していることを明確かつ目立つ形で提示すること等を義務付けるもの。2026年1月25日までパブリックコメントを受け付ける。
    https://www.cac.gov.cn/2025-12/27/c_1768571207311996.htm

国内の主要なAI関連レポート等(12月1日~12月31日)

なし

海外の主要なAI関連レポート等(12月1日~12月31日) ※日時は現地時間

  1. (2025/12/03)CISA、各国関係機関(豪、加、独、蘭、英、NZ)らと共同でOTシステムにAIを統合する重要インフラ所有者・運営者向けのサイバーセキュリティガイダンス「Principles for the Secure Integration of Artificial Intelligence in Operational Technology」を発表
    https://www.cisa.gov/sites/default/files/2025-12/joint-guidance-principles-for-the-secure-integration-of-artificial-intelligence-in-operational-technology-508c.pdf

  2. (2025/12/10)英国AISI、最先端のAIシステムの進化を概観した初の公開レポート「フロンティアAIトレンドレポートファクトシート」を発表
    https://www.gov.uk/government/publications/ai-security-institute-frontier-ai-trends-report-factsheet/ai-security-institute-frontier-ai-trends-report-factsheet

  3. (2025/12/16)NIST、「AIのためのサイバーセキュリティフレームワークプロファイル(NIST IR 8596)」の予備案(preliminary draft)を発表、2026年1月30日までパブリックコメントを受付
    https://www.nist.gov/news-events/news/2025/12/draft-nist-guidelines-rethink-cybersecurity-ai-era
    https://www.nccoe.nist.gov/projects/cyber-ai-profile#project-promo

  4. (2025/12/29)韓国の科学・ICT省、韓国AISI及び韓国情報通信技術協会と共に、韓国企業が開発したAIモデルKanana Essence 1.5を対象とした、安全性評価の実施結果「人工知能モデル安全性の初評価、AI安全エコシステム拡散の第一歩」を発表
    https://www.korea.kr/briefing/pressReleaseView.do?newsId=156737186