AI情報通:6月5日15時の情報

2026年6月2日に米国ホワイトハウスが先端AIの活用拡大とサイバー防御強化を両立するための大統領令を公表し、6月3日にはAnthropicがAIを活用したサイバー脅威の実態分析と既存セキュリティ枠組みの課題に関する調査結果を発表した。

AIの能力向上で変わるサイバー防御

  1. White House "Promoting Advanced Artificial Intelligence Innovation and Security"
    米国ホワイトハウスは、2026年6月2日に "Promoting Advanced Artificial Intelligence Innovation and Security" を公表し、先端AIの活用を進めつつ、国家安全保障や重要インフラの防御を強化する方針を示した。
    特にホワイトハウスは、連邦政府システムの防御強化、AIを活用した防御ツールの拡充、重要インフラ事業者も含めたサイバーセキュリティ支援の拡大を求めるとともに、AI企業と連携した脆弱性発見・検証・修正調整・パッチ配布のためのAI cybersecurity clearinghouseを設けるとしている。
    この方針ではさらに、AIモデルの高度なサイバー能力を評価するベンチマーク整備、一定の先端モデルを対象とした政府との任意協力枠組み、AIを使った不正アクセスや被害拡大に対する取締り強化も示されており、AIの能力向上を前提に防御運用と脆弱性対応を強化する方針が打ち出されている。

    [リンク]
    The White House. "Promoting Advanced Artificial Intelligence Innovation and Security." June 2, 2026.
    https://www.whitehouse.gov/presidential-actions/2026/06/promoting-advanced-artificial-intelligence-innovation-and-security/

  2. Anthropic "What we learned mapping a years worth of AI enabled cyber threats"
    Anthropicは、2026年6月3日に "What we learned mapping a years worth of AI enabled cyber threats" において、2025年3月から2026年3月に停止した悪性サイバー活動アカウント832件を分析し、AIが攻撃者の脅威水準を押し上げていることを示した。
    特にAnthropicは、AIの活用が初期侵入よりも、アカウント探索、ラテラルムーブメント、権限昇格など侵害後の複雑な工程へ広がっていると整理している。
    さらに、AIを使った攻撃の進み方や振る舞いを、既存の攻撃分類の枠組みでは十分に表しきれないと指摘。防御側もAIによる攻撃を前提に評価枠組みを見直す必要があるとしている。

    [リンク]
    Anthropic. "What we learned mapping a years worth of AI enabled cyber threats." June 3, 2026.
    https://www.anthropic.com/news/AI-enabled-cyber-threats-mitre-attack

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