AI情報通:7月21日15時の情報

2026年7月17日に、英国AI Security Instituteが、GLM-5.2とDeepSeek V4-Proを対象に、オープンウェイトモデルとクローズドモデルのサイバー能力差に関する評価結果を公開した。また同日に、米国NISTのCenter for AI Standards and Innovation(CAISI)が、GLM-5.2の能力、セキュリティ及び安全対策に関する評価結果を公開した。

米英における中国系企業のモデルに対する評価動向

  1. UK AI Security Institute:”How Far Behind the Frontier are Leading Open Weight Models on Cyber?
    英国AISIは、GLM-5.2とDeepSeek V4-Proのサイバー能力が、4~7か月前にリリースされたクローズドモデルと同程度であったと報告した。
    サイバータスクにおける平均成功率において、GLM-5.2は約4か月前に公開されたクローズドモデル(Opus 4.6、GPT-5.3-Codex)と同程度、DeepSeek V4-Proは5か月前に公開されたOpus 4.5と同程度であったと示されている。尚、評価は各タスク5回、1回当たり最大250万トークンで実施された。
    また、本記事においては、長時間の自律的な攻撃能力を測るサイバーレンジにおいては、GLM-5.2はOpus 4.5と同程度まで進行した一方、DeepSeek V4-ProはSonnet 4.5を下回ったことも述べられている。

    [リンク]
    UK AI Security Institute. "How Far Behind the Frontier are Leading Open Weight Models on Cyber?", July 17, 2026
    https://www.aisi.gov.uk/blog/how-far-behind-the-frontier-are-leading-open-weight-models-on-cyber

  2. NIST CAISI:”CAISI Assessment of Z.ai’s GLM-5.2”
    米国CAISIは、GLM-5.2の能力、セキュリティ及び安全対策を評価し、GLM-5.2が公開時点で最も能力の高いオープンウェイトAIモデルだった可能性が高いとしている。
    CAISIの評価結果では、GLM-5.2の総合能力は2025年12月に公開されたGPT-5.2とほぼ同じであり、サイバー能力は2026年2月に公開されたOpus 4.6と類似していたことが示されている。
    また、安全対策・セキュリティ性能については、強みと弱みが混在していたことを示した。具体的に、GLM-5.2は、エージェント型サイバーエクスプロイト開発への支援を許したほか、センシティブな生物学的要求については比較対象の米国モデルより、セーフガードがブロックする件数が少なかったとしている。一方で、他の評価対象となったオープンウェイトモデルと比べると、乗っ取りやジェイルブレイクに対しては、より頑健である可能性があると述べられている。

    [リンク]
    NIST Center for AI Standards and Innovation. "CAISI Assessment of Z.ai's GLM-5.2", July 17, 2026
    https://www.nist.gov/news-events/news/2026/07/caisi-assessment-zais-glm-52

その他のAI関連情報

  1. European Commission:”Commission publishes guidelines on transparency obligations for providers and deployers of certain AI systems”(2026-07-20)
    欧州委員会は、AI法の透明性義務について、AIシステムの提供者と導入者を支援するガイドラインを公表したと発表した。同委員会は、提供者に対し、利用者がAIと直接対話していることを知らせる設計と、AI生成・改変コンテンツを検出可能にする機械可読な標識の付与を求めるとしている。
    https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_26_1653

  2. Australian Government:”AI consumer safety priorities”(2026-07-20)
    オーストラリア政府は、オーストラリア人がより良くAIを活用するための、一連のAI安全優先事項を発表した。具体的には、プライバシーの保護や、職場におけるAI安全活用の追求、消費者保護など、5つの優先事項が示されている。
    https://www.minister.industry.gov.au/charlton/media/ai-consumer-safety-priorities

  3. United Nations Sustainable Development Group:”‘Technology Must Serve People, Not the Other Way Around’ - UN Secretary-General at the World AI Conference”(2026-07-17)
    国連事務総長のアントニオ・グテーレス氏がWAIC開幕式で、政府とテクノロジー企業が協力して、AIがすべての国に利益をもたらすよう呼びかけた。また、AI技術が、世界的な格差を拡大させる可能性があることについても警告した。
    https://unsdg.un.org/latest/announcements/technology-must-serve-people-not-other-way-around-un-secretary-general-world

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