AI情報通:7月27日15時の情報

2026年7月23日に、Moonshot AIのKimi K3について、UK AISIとCAISIによるサイバー能力の共同評価結果が公表された。また、2026年7月24日に、AnthropicがClaude Opus 5のSystem Cardを公開し、サイバー能力等の評価結果を掲載した。

AIモデルのサイバー能力評価に関する動向

  1. NIST:“UK AISI / CAISI Preliminary Assessment of Kimi K3's Cyber Capabilities“
    UK Artificial Intelligence Security Institute(UK AISI)とU.S. Center for AI Standards and Innovation(CAISI)は、Moonshot AIが7月16日にリリースしたKimi K3について、サイバー能力の共同評価を実施した。初期的な評価では、Kimi K3のサイバー能力は、最新のフロンティアモデルを大幅に下回ったが、先日公開されたオープンウェイトモデルであるGLM-5.2は上回ったと述べられている。
    具体的には、模擬企業ネットワーク「The Last Ones」への攻撃において、最もサイバー能力の高い米国のフロンティアモデル群が、32段階ある攻撃経路のうち平均28.5段階まで到達したのに対し、Kimi K3は平均17段階までと、米国モデル群を下回ったと述べられている。
    加えてUK AISIとCAISIは、Kimi K3のセーフガードが、ソフトウェア脆弱性を悪用する攻撃用コードの開発や、攻撃的なサイバー作戦の試行を防ぐことができなかったとも述べている。

    [リンク]
    NIST. "UK AISI / CAISI Preliminary Assessment of Kimi K3's Cyber Capabilities", July 23, 2026
    https://www.nist.gov/news-events/news/2026/07/uk-aisi-caisi-preliminary-assessment-kimi-k3s-cyber-capabilities

  2. Anthropic:”System Card: Claude Opus 5”
    Anthropicは、Claude Opus 5のSystem Cardを公開した。本モデルはClaude Opus 4.8に比べて、エージェント的なコーディング、コンピュータの操作、長時間軸の知的業務において性能向上が見られるほか、科学研究やライフサイエンス関連タスクにおいても性能向上が見られると述べられている。
    また、Claude Opus 5のサイバー能力について、Opus 4.8を上回るものの、Mythos 5には及ばないことが示された。特に、Opus 5は、ソフトウェアの脆弱性を特定する能力については向上が見られるものの、それを悪用する能力については、Mythos 5に大きく後れを取っていると記載されている。
    加えて、Claude Opus 5とClaude Fable 5におけるセーフガードの差分として、すべてのアクセスレベルにおいて、ソースコードの脆弱性発見を許可するようになったことを挙げている。これにより、本モデルは、より攻撃的に利用されやすいコンパイル済みバイナリにおける脆弱性発見をブロックしたまま、防御的なサイバーセキュリティ業務を支援できるようになったと述べられている。

    [リンク]
    Anthropic. "System Card: Claude Opus 5", July 24, 2026
    https://www-cdn.anthropic.com/c5fbac3f0b1280a933ebd26d3cb8bb9f5bdeaf48/Claude%20Opus%205%20System%20Card.pdf

その他のAI関連情報

  1. APEC:「Statement on Promoting AI Development in the Asia-Pacific Region」(2026年7月24日)
    APECはAI開発の促進をテーマにAPECハイレベルAIフォーラムが開催されたと発表した。本記事ではAPEC加盟エコノミーが、交流の深化、合意形成、AIイノベーションの推進などに取り組んでいくことを再確認したと述べられている。
    https://www.apec.org/meeting-papers/sectoral-ministerial-meetings/highlevelpolicydialogue/apec-high-level-forum-on-ai

  2. Microsoftほか:「Open Weights and American AI Leadership」(2026年7月24日)
    Microsoft、Google、Meta、OpenAI、NVIDIA等は、オープンウェイトAIが競争、安全性、サイバー防御、技術主権に寄与するとし、政策当局に早すぎる広範な規制を避けるよう提言した。
    https://www.microsoft.com/en-us/corporate-responsibility/topics/open-weight/

  3. Google:「Google is signing the EU AI Act Code of Practice on Transparency of AI-Generated Content」(2026年7月24日)
    Googleは、AI生成物の透明性に関するEU AI Act行動規範への署名を表明。C2PAやSynthIDを通じた識別手段の相互運用を進める一方、規制の複雑化への懸念も示した。
    https://blog.google/company-news/outreach-and-initiatives/public-policy/eu-ai-act-transparency-code-of-practice/

  4. Anthropic:「Introducing Claude Opus 5」(2026年7月24日)
    AnthropicはClaude Opus 5を公開した。本記事では、前モデルのOpus 4.8と同等のコストで大幅に向上した性能を提供すると述べられている。
    https://www.anthropic.com/news/claude-opus-5

  5. Anthropic:”System Card: Claude Opus 5”(2026年7月24日)
    Anthropicは、Claude Opus 5のSystem Cardを公開した。本資料では、Claude Opus 5のサイバー能力について、Opus 4.8を上回るものの、Mythos 5には及ばないことが述べられている。
    https://www-cdn.anthropic.com/c5fbac3f0b1280a933ebd26d3cb8bb9f5bdeaf48/Claude%20Opus%205%20System%20Card.pdf

  6. APEC:「2026 APEC Digital and AI Ministerial Statement」(2026年7月23日)
    APECのデジタル・AI担当閣僚は「成都声明」を公表。AI Initiative 2026–2030の下、接続性、デジタル変革、信頼できるAI、データ保護、能力構築等で協力するとした。
    https://www.apec.org/meeting-papers/sectoral-ministerial-meetings/telecommunicationsandinformation/2026-apec-digital-and-ai-ministerial-statement

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