AI情報通:10月1日15時の情報

2026年9月29日に、トランプ大統領は、AI関連企業6社がフロンティアAIを安全に開発・運用するための管理・監査の実施を約束する共同文書を公表した。また、9月30日に、OpenAIは、自社モデルから内部の推論過程を無断で引き出して別のモデルの訓練等に利用しようとする組織的な蒸留活動を検知・遮断したと発表した。

フロンティアAIの安全管理に関する共同コミットメント

  • Donald J. Trump “White House Accord on Super Intelligence: Joint Commitment on Frontier Responsibilities”
    トランプ大統領は、フロンティアAIを安全に開発・運用するために、社内外の管理・監査を各社が実施することを約束する共同文書を公表した。
    同文書にはトランプ大統領に加え、Google、Anthropic、Meta、OpenAI、xAI及びNVIDIAの経営幹部が署名した。
    同文書では、各社がモデルの能力やアラインメントを監視し、安全対策が意図どおり機能しているかを社内外から確認するとともに、問題が見つかった場合には是正する体制を整備・運用すること等が約束として示されている。

    [リンク]
    Donald J. Trump. “White House Accord on Super Intelligence: Joint Commitment on Frontier Responsibilities”, September 29, 2026
    https://truthsocial.com/@realDonaldTrump/117356435739432952

他社AIモデルの能力獲得を狙った蒸留活動

  • OpenAI “Disrupting a coordinated model-distillation campaign”
    OpenAIは、自社モデルから内部の推論過程を無断で引き出して別のモデルの訓練や性能向上に利用しようとする組織的な蒸留活動を検知し、遮断したと発表した。
    同発表において、OpenAIは、活動の中核をMoonshot AIの関係者によるものと判断する一方、一連の活動すべてが単一の主体によるものかは不明としている。
    同社は、上記を踏まえ、関連アカウントの停止・制限や、推論抽出を防ぐ技術の強化、業界及び政府との情報共有を実施し、今後も対策を継続的に改善するとしている。

    [リンク]
    OpenAI. “Disrupting a coordinated model-distillation campaign”, September 30, 2026
    https://openai.com/index/disrupting-a-coordinated-model-distillation-campaign/

その他のAI関連情報

  1. Google:”Gemini 4 Argon: our next era of frontier intelligence”(2026年9月30日)
    Googleは、複雑なソフトウェアの開発や法務・金融等の専門業務及びサイバーセキュリティ向けの新モデル「Gemini 4 Argon」を発表した。Googleは、同モデルを一部のサイバーセキュリティ専門家へ限定的に提供していると述べている。
    https://blog.google/innovation-and-ai/models-and-research/gemini-models/gemini-4-argon/

  2. The White House:”Inaugurating The Era Of Super Intelligence”(2026年9月29日)
    ホワイトハウスは、連邦行政府の公式文書や広報、ウェブサイト、報告書及び政策文書等において、「Artificial Intelligence/AI」に代えて「Super Intelligence/SI」を使用するよう命じる大統領令を発出したと公表した。
    https://www.whitehouse.gov/presidential-actions/2026/09/inaugurating-the-era-of-super-intelligence/

  3. Anthropic:”GLM-5.3 and the Spread of Advanced Cyber Capabilities”(2026年9月29日)
    Anthropicは、オープンウェイトモデル「GLM-5.3」のサイバー攻撃能力とセーフガードの有効性を評価した結果を公表した。GLM-5.3は、脆弱性を発見し、それを実際に悪用できるプログラムを構築する能力がClaude Mythos Previewに近いと評価されたほか、有害な要求を拒否するためのセーフガードは簡単な手法で回避・除去でき、模擬試験では手法に応じて64~100%の割合で有害な要求に応じたと述べられている。
    https://www.anthropic.com/research/glm-5-3-and-the-spread-of-advanced-cyber-capabilities

  4. OpenAI:”Addendum to GPT-6 Astra System Card: GPT-6.1 Sol”(2026年9月29日)
    OpenAIは、複雑なコーディングや専門業務向けのモデル「GPT-6.1 Sol」を公開した。同社は、同モデルの安全性評価結果も公表しており、GPT-6 Astraと同じ安全対策をGPT-6.1 Solにも適用するとしている。
    https://deploymentsafety.openai.com/gpt-6-1-sol/respecting-auto-review

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